「生理の貧困」に苦しむ女性達。支援の広がりは日本全国へ!

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Twitterより

「生理の貧困」という言葉を聞いたことはありますか?一言で言うと、「生理用品を利用することができない状況」のことです。

今、「生理の貧困」に苦しむ女性への支援が広がりつつあります。

「そもそも生理とは?」という基本情報から、生理の貧困の背景・広がる支援についてご紹介します。

生理とはどんなもの?

女の人のからだが成長していくと、1カ月くらいのリズムで、赤ちゃんができてもいいように準備(じゅんび)をするようになります。このときに赤ちゃんができないと、必要のなくなったものがゆっくりからだの外に出ていく、ということを毎月くりかえします。これが生理です。生理は正しくは「月経(げっけい)」といいます。

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生理は、約1ヵ月(28日から30日)周期で起こり、1週間ほど出血が続きます。大体12歳頃から50歳前後までの約40年間、女性は生理と共に生活することになります。

また、生理中は子宮の収縮により下腹部痛などの月経痛を生じさせます。寝ころんだ状態から起き上がれない、その場から動けないほどの痛みを感じる人もいます。

更に、ホルモンのバランスが崩れることにより、頭痛や腰痛、憂鬱感、イライラするなどの症状に悩まされる人もいます。

生理による症状は生理中だけではありません。生理1週間ほど前から症状が出るPMS(月経前症候群)があります。主な症状は、体のむくみ、吹き出物、便秘、イライラなどです。

生理前も生理中も症状が出る方だと、毎月2週間辛い思いをするということになりますね。

「生理の貧困」の背景

生活苦

特に近年は、コロナ禍で収入が激減し、金銭面で悩んでいる方が急増しています。

個人差がありますが、1ヵ月に使用する生理用品代は大体300円から700円ほどです。年間だと3,600円から8,400円ですね。40年間生理が続くとすると、144,000円から336,000円費やすことになります。

しかし、この金額には、生理痛の痛み止めなどの薬代、婦人科での診療費、使用量が増えるトイレットペーパー代は含まれません。

住居費や光熱費などの固定費と食費の支払いで精一杯で、生理用品の購入を躊躇する方が多くいます。

環境的理由

  • 虐待やネグレクトが原因で、親に生理用品を買ってもらえない
  • 夫から生理用品代をもらえない
  • 父子家庭で生理の話ができない
  • 保護者に生理用品を買って欲しいと言いづらい

家庭環境や生理への無理解が、生理の貧困の原因になっていることが分かります。

広がる支援

まとめ

将来「子ども」という宝を授かるために、生理は必要不可欠なものです。しかし、さまざまな背景により、多くの女性が生理と前向きに付き合えない状況になっています。

「生理の貧困」に苦しむ女性の負担を減らす活動が徐々に広がり、SNSを通じて様々な人に情報発信されているのは、本当に喜ばしいことです。

このブログが皆さんの目に留まり、まずは女性の家族や友人に対する生理の理解から始まり、それが他の女性への支援へと広がることを願います。

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